1.25年

開店休業に限りなく近い状況が最早デフォルトじゃないですかやだー。
と、言うわけでサイトというか雑記の方は大変ご無沙汰しております。
近況に関しては最早ツイッターでおkでお願いします。いや今更過去1年3ヶ月分の振り返りとかやって誰得ですかっていう。
物凄くざっくり言ってしまうと:
・お仕事は変わらず本業が『翻訳通訳者』です
・ソシャゲ厨が加速しました。馬鹿かな。
・フレーバーティー好きも加速して買ったお茶っ葉よりもダメにした量の方が多くなるんじゃないかと若干ビクビクしてます
  ・それに付随する形で各種イベント・土産としてのお茶率が上がりました。Yes布教。
・相変わらずオリジ創作よりも二次創作への偏り続行中だけどそろそろオリジにも戻りたい
・8年近く使い続けたPCがとうとうご臨終。に、伴い窓を閉じて林檎を齧ることにしました。

一番最後の点が恐らくある種過去1年のハイライトなんですかね。
2年ぐらい前から挙動遅いし、まぁラップトップなんでそろそろ、と思ってたんですが中々購入に踏み切れずじまい。
んで、ちょうどWWDC前辺りにうっしゃ腹くくったるわどんと来いや出費ィ!っつってたら、「馬っ鹿お前そこはWWDCアナウンス待ってからだろうがアホか」的なことを言われまして(誰もそこまで言うてない)、あまりにもっとも過ぎたのでおとなしくその通りにした結果:欲しかったモデルのマイナーアップグレード来てんじゃねぇかよ待ってて良かったわ!!
と、いうわけでMBPデビューしました。元々携帯が林檎なのでクラウド経由で色々同期してくれるのが実に有難い……特についさっき携帯で見てたウェブサイトをすぐにパソコンの方でも開けるとか本当に有難い。

さて本日相当昔に投稿するつもりがいつの間にか熟成9ヶ月ぐらいになった更に放置しすぎて熟成15ヶ月になったわバカー!!な殴り書き。
なんかこう、前回(1年以上前とか誰が覚えてんだよ状態ですが)と同じ流れで今回はお嬢と腹黒@お茶の好み。会話のノリはともかくネタ自体は桐枝と店員さんの話とかが元になってるとか何とか。半実録的な感覚で。
ある意味ここらはキャラ語りの範疇なのかもしれんなぁとぼんやり。とどのつまり、桐枝のお茶の好みを代弁させてるかと思いきや、実は「コイツらこういう好みだよね多分」を文章化してるようなものだったり。
優柔不断で、かと言って流石にお茶で端から端までくれください!をやったら破産するような店に居る時は店員さんとあーでもないこーでもない言いながら割りと吟味した挙句、最終的にガチでお茶1−2杯分ってのを買ってお試し的なことをさせてもらう形で落ち着いてるこの頃。店的にそういうのがオッケーな上、その日の日替わりティーもしっかり試飲させてもらうまでが来店時のルーチンになってます。その辺りは(もしこういうノリでガッツリ書くなら)お嬢に投影しそうな気が。

しつこいぐらい言うてますが自己満足デスヨ。

———-
「ん、あー……」
 隣でストレッチをしつつ欠伸を漏らす唯華を横目で見やりつつ、自分は自分で欠伸を噛み殺す。
 空調が少し強めに掛かっているからか、それとも昨夜まさにこの隣の席の同僚宅で格ゲーに没頭して寝不足になったからか、寧ろその両方のせいか、妙に眠気を感じる昼下がり。そもそも唯華が妙に突っかかってきたのが悪い。日頃からリアルでひたすらボコられている分の鬱憤を晴らすがごとく連勝を重ねれば、勝つまでやると言わんばかりに再戦を繰り返し申し込まれ、気付いた頃にはとうに日付が変わっている時間までプレイしていたのだ。ハッキリ言って透悟からすればいい迷惑ではあるが、煽っていたのも事実ではあるので大っぴらに唯華を批難することも実はできない。
「随分と間抜けな声だね」
 眠気で若干頭が回っていないからか、嫌味のつもりで言った言葉もきっと変に伝わるんだろうな、と思ったのは言葉を発した後のこと。嫌な予感を覚えつつも彼女の反応を伺うと、当人もそもそも同じような状況らしく、一切堪えている様子も無い。それどころか、彼の言葉を無視して、デスクの引き出しの中をゴソゴソと漁り出す。
「……何やってんのさ」
「眠気覚まし探し」
 随分とモノトーンな声が返って来たものだ、と思いながら立ち上がり、背後から件の引き出しを覗き見ると、同じような袋や缶が幾つも入っており、それぞれに文字がびっしり書かれたラベルが貼ってあった。
「えーと、お茶?」
「アンタも飲む?」
 質問に質問を返してきてはいるが、一応間接的には肯定しているのだろうか。机の上の書類を整え場所を作り、引き出しから袋を幾つか取り出して並べる唯華。
「君ひょっとしてお茶党だった?」
「コーヒーとどっちが良いかと聞かれると美味しいお茶のが飲みたい」
「それにしたって何この数」
「限定モノに弱いんだよ」
 つまり、期間限定だの季節モノだのと宣伝されるとうっかり買ってしまう質なのだとでも言いたいのだろうか。道理で如何にもお試し用といったサイズの小袋が多いわけだと納得する。
「お茶でそこまで眠気って覚めるの?」
「プラシーボ狙いと思いきや実は舐めてると案外後に結構来る」
「ソースは」
「言わずもがな。この前寝る前にコレ飲んだら余裕で一晩中起きてた」
 そう言って彼女が手に取ったパッケージに貼ってあったラベルにはグリーンティーと書かれていた。そりゃ寝る前に緑茶はマズイだろう、と半ば呆れつつも更に原料名を見てみると、ブレンドティーだったようで、何かしらフローラル系の材料も入っているようだ。
「何か凄くお花畑なイメージなんだけど、これ」
 と、言いつつ試しに袋を開けてみたら見事にお花畑な匂いだったものだから余計に警戒心が募る。
「安心しろ別にそういう意味で脳に働いたりしないから」
 呆れ顔で袋を引っ手繰り封をすると、別の袋を手渡してきた。
「透悟さ、割とクリーミー系好きじゃなかったっけ」
「へ?」
「んだからクリーミーまろやか的な。ビターも行けるんだろうけど好み的にはどちらかと言うとまろやか系の方が、みたいな」
 言われていることに一瞬疑問符を浮かべつつ、彼女の言葉を今一度脳内で反芻してみると成る程中々に彼女も人間観察しているのだと妙に納得してしまう。飲める飲めないの話であれば確かにビターだろうがマイルドだろうが同じように飲み下せるが、好みの話ともなれば実はマイルド派なのだ。眠気覚ましであれば問答無用で熱めのダークローストをブラックで、だが例えば午後のコーヒータイムともなれば例えばヘーゼルナッツシロップと、更に蜂蜜を足したミディアムローストをアイスで用意してもらい、クリームを注いでから飲むのの方が好きなのだ。
「クリーミーはまぁ、好きだよ。アイスとかジェラートとか」
「ジェラートか、食いたくなるね」
「なるねー、誰か今外出てる人にでも買ってきてもらう?」
「生憎今出てる連中に限って見返りとか何か要求してきそうなのばっかだから却下」
 素早く皆のスケジュールを確認した唯華の声は実に不満そうだった。そんなにジェラートが食べたかったのだろうか、とぼんやり思いながら、漸く先程手渡された小袋を開けてみる。すると正しく自分達が先程食べたい食べたいなどとぼやいていたジェラート――柑橘系、多分ライムだろうか――の香りが周囲に広がった。
「ちょっと待て何開けてんだよ馬鹿ホントに食いたくなるだろ……」
 怒っているにしては随分と覇気のないものだ、と思ったがそんな言葉よりも、
「渡してきたからにはコレ飲んでいいってこと?」
 という質問を投げ返す。
「え……あー、まぁ、うん、どーぞ」
 予想に反した言葉だったからか、一瞬キョトンとした顔を浮かべながらも了承する唯華。それを合図に透悟は重い腰を上げてすぐ側のキッチンスペースに向かう。
 開けて割とすぐに封をしたものの、茶葉の香りは中々無くならない。不快な臭いではないだけ文句こそはないが喉の渇きというよりも寧ろ食欲がそそられる気がしてならない。
「ていうかナニコレ、まんまライムジェラートの匂いしかしないんだけど」
「名前グリーンジェラートだし」
「は!?ナニソノ捻りっ気の欠片もない名前!」
 袋の指示通り、沸騰状態ではなくそれよりも少し微温くしたお湯を準備しながら、茶葉をお茶パックに移す。普段あまりお茶を淹れないからか適量というのがイマイチ分からないが、とりあえず無駄遣いや無駄にするような真似をした日には無駄にしたお茶ごと業火に焼かれそうなので、その辺りは出来る限り注意を払う。
 が。
「あ」
 計量スプーンでも使っておけばよかったか、と思わず後悔してしまう。袋から袋に直接移そうとしたからか、想像以上の量がお茶パックに入ってしまった。
 果たして入れすぎた分を戻すのは如何なものか、と一瞬悩んだものの、どうもこの辺りは唯華がこだわりそうな気がしてしまう。
「んだよ、今の『あ』って」
 そしてこういう時に限って耳聡いのは如何なものか。とはいえ変に誤魔化すのも後々面倒だし、最悪入れすぎたお茶っ葉分は金銭的に精算するなりすれば済むだろう、多分。
「入れすぎちゃった」
「何やってんだよ馬鹿」
 案の定返って来たのはやや語尾が強めの反応だが、声自体は怒りよりも呆れの色が強かった。
「うーん、面目ないとしか」
「あーあーどんだけ入れてんだよホントに」
 様子を見にそばにやって来たと思えば、今度こそは100パーセント呆れしかない声が飛んでくる。
「流石にコレまずいかな」
「入れたもんはまぁ仕方ないんじゃないの、せいぜい無駄にせんようにそれで4−5杯ぐらい飲んどけ。1杯入れてハイおしまいとかしたらぶっ飛ばすから」
 最後の一言に随分とドスが利いていたのはきっと気のせいじゃないだろう。そんなに高価なお茶だったんだろうか、と思っていると、
「若干好みから逸れてた味だしそこまで高いヤツじゃないから気にしてないけどそれと勿体無い飲み方許容するかは話別だから」
 と、見透かすような言葉が続く。要は「好みだろう」などと言っておきながらその実自分がさして気に入っていないものを押し付けたいだけ、といったところか。あまり釈然としないが、自分が悪いのは変わらない。
 取り出した茶葉を置けるように、と唯華が一応気を利かせて持ってきた小皿を有難く受け取りつつ、茶葉を入れたマグカップに適温のお湯を注ぐ。
 そういえば、わざわざお茶を淹れる時に温度などに気を遣うことなどをしたのはいつぶりだろうか。寧ろ初めてか。
 お湯を注いだマグからはすぐにまろやかな柑橘の香りが漂い、心なしか気持ちが穏やかになって来る気がする。
 うっかり濃く淹れすぎないように、と時間とマグの中身の色に注意しつつ、大体頃合いだろうというタイミングで簡易ティーバッグを取り出す。
「コレってストレートでも良いの」
「んー、甘味料はお好みで。ただそれ確か予めステビアとか入ってたはずだからとりあえずそのままで良いんじゃね」
 ならとりあえずそのままで、とまだ湯気が立つマグをそっと口元に運ぶ。
 一口。そしてまた一口。
 そもそも普段からあまりフレーバーティーを飲んでいないこともあり、フレーバーティーとしてどうなのかは分からないが、あくまで個人の感覚としてなら。
「おいしい」
 小声で、それこそ唯華に聞こえるかどうかぐらいの大きさで。
 でも自然にそんな言葉が出るということは、つまりはそういうことなのだろう。
「どうよ」
 隣から降ってくる声は無関心の社交辞令を装いつつも実は興味津々という本音が隠しきれていない様子で、それにちょっと笑みを浮かべつつも、
「うーん」
 とわざと曖昧な反応を返してみる。
「んだよ、不味かったとか言ってもちゃんと飲ん」
「いや、美味しいって」
「え」
 虚を突かれて若干困り気味な反応を見せる唯華。それが思いの外面白かったものだからといって当人の前で爆笑するような愚は犯さない。特に彼女の前では。少なくとも今の雰囲気では。
「流石に出涸らしになるまでってのはどうかと思うけど、普通に2−3杯はもらうから」
「俺さっき4−5杯っつったよね」
「そこまではまぁ気が向いたらで」
 そう言いながらごくごくと一杯目を飲み干す。やはり淹れるのに使ったお湯が沸騰レベルの熱さではなかったからか、比較的飲みやすい。
 それよりも飲めば飲むほど想像以上に自分好みの味だったのだと思うと、唯華のセンスも侮れないところがあると思ってしまう。本人にそんなことを言う予定は少なくとも今は皆無だけれど。
 ただ表情筋はどうも正直すぎたようで、穏やかで心なしか幸せそうな表情を浮かべる透悟。そんな彼に唯華は一言、
「で、この残ってる茶葉買い取ってくれる気、ない?」
 などと宣うものだから、
「うんそこ調子に乗らないでくれないかな」
 と、透悟も透悟で憎まれ口を返す。
「で、欲しいの」
「貰います、ただし適正価格で」
 そんないつもの日常。

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